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05 October 2007,Friday

信州の里帰りそば

先日たまたまテレビを観ていたら、県内の局だと思いますが、「信州里帰りそば」特集のような番組をやっていて、蕎麦と城下町が好きな私はついつい観てしまいました。
初めて知ることもあり、会社でもいろいろな人に話してしまいました。
今回番組で取り上げられていた「出石皿そば」「高遠そば」「出雲そば」について放映されていた内容に私の体験も少し交えて書いてみました。
記憶がはっきりせず、正確でない部分があるかも知れませんが、その点はご了承ください。

出石皿そば (兵庫県豊岡市)
多くの上田市民の皆さんは既にご存知のことだと思います。
出石そばの起源は、そもそも宝永三年(1706年)の出石の(藤井)松平氏と上田の仙石氏の国替えに遡ります。当時の上田藩主だった仙石政明は出石に転出する際に上田のそば職人を伴って赴き、その後出石の地で伝えられてきたのが出石皿そばだそうです。
その特徴は、そばが出石焼きの小皿(通常一人前5皿)に載せられて出されます。番組の中ではそれに薬味と汁を掛けて食べていたと記憶していますが、以前出石に居た知り合いに訊いたら、今はそばを蕎麦チョコの汁に付けて食べるのが一般的だそうです。

上田でも『塩田の館』で皿そばを食べることができます。
これがいわゆる”里帰りそば”と言われています。

  ⇒写真 「塩田の館」里帰り皿そば
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高遠そば (福島県会津地方)
一昨年私が会津若松に行った時、会津若松駅内のレストランのメニューに「高遠そば」があり、びっくりしました。
そもそもは、高遠3万石の保科正之(3代将軍徳川家光の異母弟)が、宝永13年(1643年)に会津23万石に移ったときに高遠そばも一緒に伝わったとのことです。
(正確には、保科正之は、高遠から直接会津ではなく、その間に山形藩主時代がある)

会津高遠そばの特徴は、大根おろしの絞り汁を醤油で味付けた汁をかけていただきます。
一方、伊那地方の元祖高遠そばは、つゆが辛み大根の絞り汁に味噌味を付けた”からつゆ”とのことです。
番組の中で紹介されていた会津の蕎麦屋のご主人は、”上田の「刀屋」で修行した”とおっしゃっていたのでより身近に感じました。

近年会津の高遠そばが里帰りし、伊那高遠でも高遠そばのお店が増えているそうですが、残念ながら私はまだ食べていません。

会津近郊にある江戸時代の宿場町を再現した『大内宿』には、丸々ネギが一本付いてきてそれをお箸代わりにして食べる「高遠そば」のお店があります。ネギは薬味としてかじってもよし。私もいただいたことがありますが、少々食べにくいけれど美味かったし、面白い経験をしました。

  ⇒写真 大内宿「三澤屋」の高遠そば


出雲そば (島根県出雲地方)
 出石皿そばと会津高遠そばについては、私も知っていたし、食べたことがありましたが、
出雲そばの起源も信州にあったことは、この番組で初めて知りました。

やはり、こちらもお殿様の転封という歴史がありました。
寛永十五年(1638年)に松本藩主であった(越前)松平直政(徳川家康の孫)が出雲松江に転封になった際に松本のそば職人を連れて行ったのが始まりだそうです。
出雲そばでは、割子(わりこ=重箱のこと)そばが有名で、特徴は3段の丸い漆器に盛られたそばに好みの量の薬味とそば汁をかけ、かき混ぜて食べるものです。

上田周辺では出雲そばを食べられるお店は知りませんが、松本にはあるのでしょうか?
あればこちらも”里帰りそば”ということになるのでしょうが。

  ⇒写真 出雲割子そば

★番組でも紹介していましたが、この10月6日・7日・8日の三連休に松本市で開催される『全国そばフェスタ松本』の「信州ゆかりのそば処」で、紹介した3ヵ所からも出店があり、地元のそばが味わえるそうです。

⇒詳しくは「全国そばフェスタ松本」のホームページへ 
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/kanko/event/shoukou.sobamatsuri/

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